u-tankids’s blog

文章題専門算数教室 うーたんキッズのブログです。日頃思うことなどについてゆっくり書いていきます。

罰について

中学生・高校生の時期、学校での罰は「叩かれる」「罰ラン」が大半だった。みなさんも同様ではないでしょうか。

昔の罰には愛があったから良いなんてことも言われることもありますね。

しかし今の時代はNG。時代関係なくNGです。

昔私も我が子に手を上げる父親でした。これは自分もそうであったから、負の連鎖で続けてしまっていた。こういった権力での罰は押さえつけているだけで、根本の解決にはなりません。

罰は不要ということでなく、時に罰も必要です。しかしその罰には叱るべきことと因果関係がないといけません。

例えば「勉強しなかったからお菓子無し」。「勉強」と「お菓子」は全く関係がありません。「ご飯残したからお菓子無し」、これなら子供も納得が罰になります。このケースで納得のいかないお子さんもいることもあるでしょう。その時は「お菓子ばかり食べてちゃんとご飯たべないと体ができないよ。だからご飯残すならお菓子無しね。」くらい話しておくべきでしょう。

いつも言うようですが、罰も丁寧でなければなりません。

 

 

 

どんな子供に育てたいのですか?

テレビからの情報は大きいです。藤井聡太六段が幼少期に立体パズルで遊んでいたと聞けば、立体パズルが売れる。東大生の番組を見れば同じことをしたくなる。

そのような親御さんはそもそもどのようなお子さんに育って欲しいのかもう一度考えてほしいです。子供はその年齢にやるべきことがあり、そのやるべきことはその時にしかできないかけがえのない時間です。またその時期に目覚めさせてはいけない能力もあると思います。

子どもたちの感情を犠牲にAI(人工知能)ができることを身に付けさせることはやめなければなりません。小学1年生に九九は必要ですか?小学生に中学・高校の数学ができる必要がありますか。違和感ばかりが募ります。

学問・スポーツ・音楽・芸術様々な分野で同じく上手であっても感情を込められないものは上手で終わり。もちろん上手なことは凄いことではありますが、そこを目指すように仕向ける教育は誰しも望んではいませんよね。

12歳までは感情を潰さないことに丁寧でなければなりません。

子供は自ら楽しみを見つけ、その姿を見ていると親は子育てがいっそう楽しくなります。

お子さんは自分の考えを工夫する時間はどのくらいありますか?

昔は今ではできない遊びを多くの子供が遊んでいました。今同じことをすれば叱られてしまいます。多くの公園はボールやバットが使えない。遊具も危険なので減ってしまった。我が家の近くのある家のご主人は道にチョークで絵を描くことすら叱る。そんな時代になってしまいました。昔の子供たちは学校の授業から思考力を身に付けていたのは一部で、多くの思考力は遊びの中で養われていました。

自分で考え、工夫を繰り返し遊んでいました。写真は写真集『街から消えたこどもの遊び』からの1枚です。私もこのようなことや、高いところからジャンプしたり、滑って川に落ちてびしょびしょになって帰ることもありました。この時間で思考力が養われていた。昔は普通、しかし今の時代は遊び方や放課後の使い方が変わり、この自分の考えを持ち、その考えを工夫して活動する時間が極端に減ってしまった。更に習い事が多くなったことにより、遊ぶ時間が減り、指導者がわかっていなければ、習い事も教えてもらう受動的な時間になってしまいます。日々自分で考える時間が多ければ、考える習慣が身に付き、受動的な時間が多ければ教えてもらう習慣が身につきやすくなります。

もし、お子さんが直ぐに「わからない」「できない」と言う悩みをお持ちであれば、一度生活を見直してみてください。

 

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正しい褒め方ほか

褒め方はとても大切です。テストで良い点数を取った・難しいことができた等子供を褒めるときにどんな褒め方をしていますか。

「すごい!」「すごいじゃん!」この褒め方であればいっそ褒めないほうが良いです。

子供はもちろん喜びます。しかしこれだけでは何がすごいのかはわかりません。どこがすごいのか説明がなければ、褒められたい一心で上を目指すことになりがちです。これで良いと思ってはいけません。

この時点で自分のために活動していません。親のためであったりします。こういうお子さんはプレッシャーに弱くなります。もちろんそのもの自体を楽しんでいるわけではないので、途中で挫折することにもなるでしょう。物事を楽しむ方法を知らずに育っていきます。

では、どう褒めれば良いのか。言葉を省略せず、「すごいね。・・・ができるようになったね。」等どこがすごいのか丁寧に説明することです。

 

話はちょっとズレますが、「ありがとう」「さようなら」等のお礼や挨拶の強要なども問題です。この問題もよく見受けられます。強要されているご家庭は毎回注意をしている気がします。何故言うのか意味がわからないのです。「楽しかった?」「楽しかった」「よかったね。じゃあ、お礼を言おうか。」など話すことができれば、感謝の気持ちがわかるでしょう。

 

まとめてもう一つ。私が注意をしている時、親御さんがお子さんを叱っている時に「ちゃんと目を見なさい!」と言われる方がいらっしゃいます。目を見なければいけないかどうかは、そのお子さんを見ればわかることがあります。反省をしているけど目を見ることができない時、心でわかっているのであれば、目を見ていなくても良いと思いませんか。

反省しているのに強制的に目を見させるのは脅しです。そこまで追い込むことはないでしょう。この叱り方で脅されたお子さんは親御さんが伝えたい内容も見えなくなります。ただ叱られた印象だけが強く残ってはります。

 

こういうことをしていれば、お子さんだけではなく、お子さんも親になった時に同じことを繰り返す可能性も高くなります。

 

私は後世に繋がる子育てをしていたいと心掛けています。場面場面で的確な対応を想像しながら子供と向き合っています。あっているかどうかは分からないところではありますが、間違えないよう気をつけています。

 

そんなに落ち着いていられないと思われる方も多いかもしれません。

でも子育てを楽しむ方法でもあります。

 

少しでも参考になれば幸いです。

 

無責任だった

脳の構造で右脳と左脳をつなぐ脳梁というものがあります。

その脳梁、女性は男性の3倍ほど太いそうです。そしてその分女性は男性に比べ、右脳と左脳の伝達がよいのではないかと説もあります。右・左の優位性により理屈っぽくなったり、感覚的であったりするのかもしれません。

私は今もそうなのかもしれませんが、頑固なところが多かったような気がします。

私の子育ては間違っていたとしても子供のために考えてやっていることならばそれでいい。大切なことはそこに愛があるかどうか。「自分なり」ということしか考えていなかった。

今言えることは、これは無責任な考えでした。子供を持った以上もっと子育てについて学ばなければいけなかった。その責任意識が足りない傲慢な子育てでした。

今は当時の私からみると間逆な子育てに変わっています。そしてこのことで子供が伸びていく姿が見えるようになり、結果楽しみながら子育てをすることができるようになりました。

子供が先生としてこれからも学んでいきます。

 

最近子育ての相談を受けることが多くなってきましたが、多くの方が「わかってはいるけど・・・できない。」とお話されます。わかっているのであれば心を強く、子供のためになるのであればできるはず。

一人でも多くの方の心に届けばという思いでの投稿でした。

 

 

 

子どもたちの本当の声は

子どもたちの心の声を聞いていますか?

 

子どもたちは、失敗するのが嫌・言いたいことが言えない・ちゃんと話が聞けるようになりたい・良い子に見られたい・ゆっくりした時間が欲しいなど、直接言葉には出さないけど行動で表現してきます。

 

子どもたちは皆できたいと望んでいる。しかし時には「面倒臭い」「無理」などと本当は願っていることと正反対のことを口にします。これはまさしく「できたいよ」という心の声です。この状態を否定してしまえば悪い方向に加速することになり、更に修復が難しくなります。なんとなく思い当たりのある方は先ず否定・注意・叱ったりする前にお子さんたちの行動を観察し、何故なのか理由を考え、ゆっくり向き合ってみてください。時間はかかるかもしれませんが、必ず良い方向に向かいます。

 

 

 

 

 

 

質問はNG

お子さんがスポーツの試合・学校でテスト・試験を受けて帰宅すれば結果を聞きたくなりますよね。そして結果を聞いてませんか?

多くの親御さんが聞いているのではないかと思います。

悪い結果の時は聞かれたくないお子さんも多くいます。

良い結果の時は子供は聞いてもらいたくて仕方がなく勝手に話してきます。

しかし、いつも聞かれると良い結果でも話さなくなることもあるでしょう。

まず母に聞かれ、しばらくして父が帰宅するとまた聞かれ、答えるのも面倒になってもおかしくありません。もちろん親子関係がうまくいっていれば、悪い結果でも話すお子さんもいます。しかし基本的には聞かない方がいいでしょう。話してきたら、それはそれで子供からのサインなので、どんなサインか読み取り答えてあげると良いでしょう。

また結果を聞くということは結果を求めているよと言っているようなもので、

特に結果を大切にする子になるでしょう。そうなれば楽しむべきことも楽しむことができなくなります。

そして褒められたい子供、自分のためにトライできないプレッシャーに弱い子供になるでしょう。

大人でも聞かれたくないことはありますよね。子供では衝撃は更に大きくなります。

見守る姿勢が一番です。

教室でも授業終了後に親御さんが「今日はできた?」とお子さんに聞かれることがあります。私から子供たちに「答えはおまけ」と話しているのに、この一言で「答えはおまけ」ではなくなり、正解することに執着するようになり、結果文章題が嫌いになってしまいます。せっかく通っているのに台無しになってしまいます。

もしどうしても聞きたいときは「相手はどうだった。」「今日はどんなことをしたの。」など全体に対しての質問にしましょう。