子どもたちの本当の声は
子どもたちの心の声を聞いていますか?
子どもたちは、失敗するのが嫌・言いたいことが言えない・ちゃんと話が聞けるようになりたい・良い子に見られたい・ゆっくりした時間が欲しいなど、直接言葉には出さないけど行動で表現してきます。
子どもたちは皆できたいと望んでいる。しかし時には「面倒臭い」「無理」などと本当は願っていることと正反対のことを口にします。これはまさしく「できたいよ」という心の声です。この状態を否定してしまえば悪い方向に加速することになり、更に修復が難しくなります。なんとなく思い当たりのある方は先ず否定・注意・叱ったりする前にお子さんたちの行動を観察し、何故なのか理由を考え、ゆっくり向き合ってみてください。時間はかかるかもしれませんが、必ず良い方向に向かいます。
質問はNG
お子さんがスポーツの試合・学校でテスト・試験を受けて帰宅すれば結果を聞きたくなりますよね。そして結果を聞いてませんか?
多くの親御さんが聞いているのではないかと思います。
悪い結果の時は聞かれたくないお子さんも多くいます。
良い結果の時は子供は聞いてもらいたくて仕方がなく勝手に話してきます。
しかし、いつも聞かれると良い結果でも話さなくなることもあるでしょう。
まず母に聞かれ、しばらくして父が帰宅するとまた聞かれ、答えるのも面倒になってもおかしくありません。もちろん親子関係がうまくいっていれば、悪い結果でも話すお子さんもいます。しかし基本的には聞かない方がいいでしょう。話してきたら、それはそれで子供からのサインなので、どんなサインか読み取り答えてあげると良いでしょう。
また結果を聞くということは結果を求めているよと言っているようなもので、
特に結果を大切にする子になるでしょう。そうなれば楽しむべきことも楽しむことができなくなります。
そして褒められたい子供、自分のためにトライできないプレッシャーに弱い子供になるでしょう。
大人でも聞かれたくないことはありますよね。子供では衝撃は更に大きくなります。
見守る姿勢が一番です。
教室でも授業終了後に親御さんが「今日はできた?」とお子さんに聞かれることがあります。私から子供たちに「答えはおまけ」と話しているのに、この一言で「答えはおまけ」ではなくなり、正解することに執着するようになり、結果文章題が嫌いになってしまいます。せっかく通っているのに台無しになってしまいます。
もしどうしても聞きたいときは「相手はどうだった。」「今日はどんなことをしたの。」など全体に対しての質問にしましょう。
習慣になるとなかなかやめられない
習慣は良い方向に向かえば良いですが、悪い習慣が身につくとそれを取り除くことは難しくなります。これは大人が良くわかっていること。
では、脳の成長期に物事を「覚える習慣」と「考える習慣」では、どちらをお子さんにつけさせたいですか?こう考えれば「考える習慣」とお答えになる方が多いのではないでしょうか。
算数でいえば「覚える習慣」とはどんな学習法でしょう。多くのご家庭では心配から、「見える学力」を欲しがり、計算が速い・できる子を作る「反復パターン学習」を幼児期から始めているそうです。これは「覚える習慣」が身につきます。計算問題が速く解ける子に満足、羨むのは大きな間違いです。どんどん「考える習慣」ができなくなるばかりです。
この「覚える習慣」がついてしまうと「考える習慣」に修正するには、親御さんの努力が必要になります。すでに「覚える習慣」がついてしまったお子さんは難しくとも諦めずに修正する努力をする価値は大いにあります。
私も一人目の子の時は随分間違った子育てをしてしまいました。一生懸命育てているのだから良いとも思っていました。でも今思えばそれは無責任でした。もっと子育てを勉強しなければいけなかった。
このブログを読まれた方には今すぐ宿題以外の家庭学習での計算問題・計算学習塾はやめていただきたい。たとえお子さんが好んででもやめていただきたい。